返済を頭から切り離すこと
借金返済を考える場合、「返済」の部分に意識を集中してはいけません。
人間存在は意識を集中しているところに向かう傾向があり、返済のことを考えてばかりいると返済するような状況が次々と出現してきます。
「豊かなものはさらに与えられ、貧しいものはさらに奪われる。」といわれるように、自分が意識を向けている方向へ現実の生活も流れていくものなのです。
考えてばかりいても残債が減るわけではないので、日常生活ではできるだけ考えないようにしましょう。できるだけ、返済したあとの豊かな生活について意識的に考えるようにできると自然と債務はなくなってゆきます。
とはいえ、現実的に債務を抱えている状態では返済を考えないことは不可能ですので、いわば借金が借金を生み出すという負のスパイラルに陥ってしまうわけです。頭のなかで借金を無視して、豊かな生活を無理に考えようとしてもそのようなごまかしは通用しません。
この点に、債務返済においてのメンタル的な難しさがあるわけです。
なので、日常生活のなかで、ささいな事でも豊かな気持ちで過ごせる時間を持つことをおすすめします。例えば、今まで並の牛丼ばかりだったとしたら、たまにはぜいたくをして卵を追加するとか、ささいなことでも意図的に豊かな生活をしてみることです。
その豊かに過ごせる割合を徐々に大きくしていけば、現実の生活もどんどん豊かなものになっていき、気がつけば債務もなくなっていることでしょう。
マイナスを消すことに意識を向けても、マイナスが増えるだけです。逆に、逆に小さなことでもプラスの面に意識を向けていれば、次第にプラスが大きくなっていきます。そのプラス分がマイナス分を上回った時、気がつけば借金は消滅していることでしょう。