借金返済は100%確実な投資方法でもある

もし現時点で借金がある場合、株式投資よりもまずは借金返済を優先させることをおすすめします。

例えば、年率15%で50万円を借りていた場合、利息分で年間7万5千円は費用がかかってしまいます。逆に言えば、その50万円を返済すれば、年間7万5千円のお金が浮くということです。

一方、50万円を株で投資したとしても、儲かることもあれば、損をすることもあります。個人投資家のほとんどは収支がマイナスといわれている状況のなか、損をしてしまうことが多いのが実際のところです。

つまり、借金を返済すれば、100%の確率で利息分のお金が浮きますので、いわば確実に利益が得られる優良な投資先という見方をすることができます。なので、もし借金がある場合、株式投資や定期預金などで積み立てるよりも、すべて返済してしまった方がお得なのです。

「株で儲けて借金を返済しよう」と考える人もいるかと思いますが、そのような人はその時点で投資センスがありません。目の前に借金返済という確実に利益が発生する投資先があるのに、なぜ儲かるかどうかもわからない株などに手を出すのでしょうか?

そのような行為は愚か者のすることであり、愚の骨頂といえます。

株などの投資は、まずは借金を返済してから余裕資金でやるということが鉄則なのです。

これはマンションなどの利率の低い借金にも当てはまります。といいますのも、たとえ利率が低くても、元金が多いため、長期間かりている必要性がありますので、その分、利息負担分も大きくなることになるからです。

例えば、年率1%で2000万円の住宅ローンを組んでいた場合、年間の利息分は20万円です。30年ローンだったとすれば、数百万円に匹敵することになります。1日に直すと、毎日500円程度の利息を払っていることになりますが、これはサラリーマンの昼食代にも匹敵する大きな金額です。

また、利息付きの奨学金についてもまったく同様です。奨学金だからよい、住宅ローンは別口などと考えるのではなく、借金返済はひとつの投資であると考え、積極的に返済していくとよいでしょう。