若いうちは自分に投資せず、株に投資しよう

「若いうちは借金してでも資格をとって自分の将来に投資した方がいい。」

そんなことをいう人がけっこういます。

けれども、借金は若いうちでも中高年でも、しない方が絶対によいです。
自分への投資というのは借金しなくてもできるものですので、まったく関係ありません。

逆に、若いうちにこそ、貯金や株式投資でこつこつと増やしていくべきです。

例え少額な資金であったとしても、利息や配当をさらに元本にあてることにより、時間とともに等比級数的に複利で資産が増えていくことになります。

例えば、株式投資で100万円を毎月1%づつ増やしていったとしたらどうでしょうか。

翌月には101万円になり、さらにその1%が翌月に増えるわけですから、1年後には112万円になっています。

同じように、2年後には126万円になり、5年後には181万円、10年後には330万円になります。そして20年後には1089万円と10倍になってしまうわけです。
これは複利の効果によるものですが、毎月たったの1%であったとしても、20年で10倍ぐらいに増やすことができます。

これははやければはやいほど増える金額が大きくなります。

もし仮に、20歳のわかいうちから60歳まで継続したとしますと、毎月1%で100万円の元金が1億1864千万円になります。仮に2%なら、さらに等比級数的に増えていきますので134億円という途方もない金額になります。
複利の効果というのは、それほど大きなものがあるわけです。

この複利の効果に気付き、年をとった50歳からはじめて60歳まで増やし続けたとしても、毎月1%では10年では330万円にしかならないのです。

このことを考えると、できるだけ若いうちから、複利で資産を増やしていくという点に注目することがとても重要になるのです。

資格をとったりして若いうちから自分に投資などをしても、せいぜい年収が数百万円程度上がる程度のものではないでしょうか。自分に投資をしても、大したリターンは見込めませんので、株などの複利で増えるものに長期的に投資していくのが一番効率的といえます。

一方、逆に、これが元金100万円の借金があり、毎月1%の利息を払い続けるとするとどうでしょうか。

借金の場合は、利息とともに毎月元金分も減っていきますので、等比級数的に増えていくわけではありませんが、わずかな利率であったとしても、利息分のみの影響を考えても、支払う総額はとても大きくなってしまうのです。

ですので、若いうちから借金などはせず、こつこつと貯金をするなり、投資をするなりして長期的視野で増やしていくことが大切になります。